Qreport #01 吉永醸造店

Qreport #01 吉永醸造店

「食事は人の心を豊かにする。楽しい食卓を支える名脇役です。」

  「手づくりの味噌醤油」「対面の量り売り」。平成の時代、しかも鹿児島の玄関口・鹿児島中央駅の傍らで、こんな風景が見られると聞いたら驚きませんか? 最初の訪問先「吉永醸造店」で私たちを迎えたのは、大きな醤油かめと香ばし香り、そして人懐っこい笑顔が印象的な店主・吉永広記さん。80年以上前に祖父が開いた店と味を守る、同店の3代目です。創業当時と比べると機械の数は増えたものの、今までも味噌醤油づくりはほとんどが手作業。それを吉永さんが一人で手掛けています。午前中は併設する工場で醤油の火入れ作業。大豆の甘い香りが店の外まで広がり、通学中の小学生に「良いにおいがするね」と声を掛けられることもあるそうです。 _DSC0242   _DSC0297 量り売りを続けているのは、醤油味噌の香りを感じ、味見をしたうえで選んでもらえるから。「もともとモノがなかった時代の売り方ですが、今は資源の有効活用という意味でも受け入れられているんじゃないかな」と吉永さんは話します。   _DSC0257   _DSC0282 話題は商品パッケージや通販用のサイトのことにも。驚いたのはラベルやデザインやWEBの制作、写真撮影までも吉永さんが担当していること。「コストを抑えるため」とはいえ、大豆からWEBまで操るなんて、吉永さんのフィールド、広すぎます。 _DSC0232

みんなの感想

ものづくりの姿はもちろんですが、お店自体の存在価値の大きさを実感しました。お客さんとコミュニケーションが取れる店は、地域の絆や文化の起点となる大切な役割をになっていると思いました。

昔ながらの量り売りとはいえ、小さい頃にこのような店に触れることがなかったため、大変新鮮でした。お客さんとの店頭での会話が商品開発会議になっていたり、子どものおつかいが算数の勉強になっていたり、その距離感がとてもいいなと思いました。何よりも吉永さんの人柄が魅力的でした。

一人ひとりの客さんと向き合って接客をする、そこから得た気付きを次の商品に生かしていく。当たり前のようにも思えることをとても大切にされているのが、今の時代だからこそとても新鮮に映りました。大企業のように役割を細分化していたらできない人とのつながりがここに詰まっていると感じました。

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