おはよう日本(NHK)で放送されました。

おはよう日本(NHK)で放送されました。

移住ドラフト会議2017が、NHKニュース「おはよう日本」のけさのクローズアップ(3/31)にて放送されました。

放送にあたって、移住ドラフト会議の企画段階から指名会議まで約半年にわたって丁寧に取材していただきました。
NHK鹿児島放送局の老久保記者、本当にありがとうございました!

以下は、NHKオンラインからの引用。

 

2017年3月31日(金)

“移住ドラフト”で理想の出会いを

 

阿部
「いよいよプロ野球開幕ですが、プロ野球といえば、こちらも欠かせません。」

 

将来のスターを獲得する、プロ野球ドラフト会議。
一方、鹿児島でも…。
こちらは「移住ドラフト会議」。
移住を希望する人、そして移住者を募る団体、両者を結びつけようというイベントです。
果たして、地域の4番打者は見つかるのでしょうか?

和久田
「豊かな自然や恵まれた生活環境を求めて、新たな土地へ。
こうした移住に関しての相談は、主なNPO法人に寄せられたものだけでも2万件以上。
大きな関心を集めています。」

阿部
「移住したい側と受け入れる側、そんな両者のお見合いとも言えるのが、鹿児島で行われた『移住ドラフト会議』です。
一体、どんなものなのでしょうか。」

新天地への一歩 移住ドラフト会議

ドラフト会議に参加する移住希望者の1人、埼玉県の市來斉(いちき・ひとし)さん、30歳です。
イベント会社に勤めていますが、長男の誕生をきっかけに移住を希望するようになりました。
市來さん夫婦は、ともに両親が鹿児島の出身です。
なじみのある土地で、地域の人たちに囲まれて子育てをしたいと考えています。

妻 奈緒さん
「いつも家に2人というのは、やっぱりさみしいし、自分も助けてもらえない。」

市來斉さん
「やっぱり家族との時間は、かけがえのないもの。
自分は最終的には、家族と一緒にいながら仕事できるのが理想。」

しかし、なんといっても心配なのは、移住先の環境です。
仕事があるのか、地域の人が受け入れてくれるのか、一歩が踏み出せずにいました。
そんな時に見つけたのが、「移住ドラフト会議」です。
その仕組みは、プロ野球さながら。

選手にあたる「移住希望者」は、あらかじめ経歴やアピールポイントなどを提出。
その情報を元に、NPOや自治体、企業関係者など、「移住者を募る団体」が、地域に来てほしい人を指名。
独占的に交渉する権利を得ることができます。
移住したい人と受け入れる側がお互いを知り、真剣に向き合うきっかけを作りたいと、企画されました。

市來斉さん
「そこで自分が何が出来るのか。
ここをきっかけに新しい自分の暮らし方とか、これからの人生につながる、いい出会いがあれば。」

移住ドラフト会議で人材獲得へ

移住者を求める団体も、ドラフト会議に大きな期待を寄せています。
若い世代の人口流出に悩んできた、宮崎県日南市。
移住を促すPR活動に力を入れてきましたが、求めていた20代から40代の移住には、ほとんどつながっていないと言います。

日南市 地域振興課 神戸菜花主任主事
「“退職後、悠々自適に環境のいいところに住もう”という世代にしかPRできていなかった。
住むだけじゃなくて、住んで働くという移住のほうをPRしたい。」

 

移住ドラフト会議では、市内のIT企業と連携して、人材の獲得を目指します。

この企業は、築140年の古民家をオフィスに改装し、この夏、東京から日南に進出する予定です。
インターネットを使って地域の名産品をPRする事業などを計画していますが、課題は人材の確保です。

 

IT企業役員 大川稔明さん
「採用活動をしても“日南で仕事してください”というのは相当ハードルが高い。
なかなか(人材を)とりきれない。」

 

ドラフト会議に向けて、参考にするのは、事前に届く移住希望者のプロフィールです。
ITスキルに加え、一緒に地域を盛り上げることができる人材を獲得したいと思っています。

運命のドラフト会議 結果は…

そして当日。
ドラフト会議には、11の団体と、33人の移住希望者が参加しました。
埼玉の市來さんも駆けつけ、ドラフトの行方を見守ります。
いよいよ、1回目の指名です。

宮崎県日南市のチームが指名したのは、東京で活動している20代のグラフィックデザイナー。
しかし、ほかの4つチームからも指名が重なり、くじ引きとなりましたが、交渉権は獲得できず…。
その後、データ解析を得意とする20代の男性を指名し、無事、交渉権を得ることができました。
 

一方、埼玉から参加した市來さんは…。
鹿児島市内の団体から、1位指名を受けることができました。
鹿児島市でイベントを通じて地域のコミュニティ作りにとりくむ団体です。
家族を大切にしたいとアピールした市來さんに共感し、移住に向けた仕事の相談にも乗ることを伝えました。

妻 奈緒さん
「何がよかったんですか?」

市來さんを指名した団体
「家族とかコミュニティとか大事にされてる人だなと思って。」

市來斉さん
「家族以外の人たちとのつながりが増えるのは、すごく楽しみというか、どんな広がり方をしていくんだろうという、わくわく感がありますね。」

移住に向けて前進は?

阿部
「取材した鹿児島放送局の老久保記者です。
住み慣れた土地から、いざ新天地へ行くとなると、大きな決断がいると思いますが、実際に指名を受けた人たちは移住するんでしょうか?」

老久保勇太記者(NHK鹿児島)
「実は、指名されても必ず移住しなければならないわけではありません。
この移住ドラフト会議、鹿児島市のまちづくり団体が主催していますが、“移住する”という結果よりも、まずは地域を知ってもらい、どのように関わっていくかを考えてもらうことが大切だと話していました。
会議のあと、各地で地域との関係作りが始まっています。
その1つ、鹿児島県の南九州市頴娃(えい)町では、今週、指名を受けた3人が訪れて、地元の人たちと語り合い、さっそく一緒に、まちづくりのアイデアを出し合っていました。」

“指名”された女性
「来て分かることがたくさんあると思うので。
いきなり住むのではなくて、どんなところか知ることからはじめようと思う。」

移住者とともに地域作り

和久田
「こうしたつながりは、将来の移住に向けて後押しになりそうですね。」

老久保記者
「このドラフト会議、去年(2016年)に続き2回目の開催で、前回は38人の参加者から、これまで4人が実際に移住しました。
少なく感じるかも知れませんが、4人はいずれも20代から30代で、すでに地域で中心的な役割を担いつつあります。
人口減少に悩む地域が増える中、鹿児島で始まった『移住ドラフト会議』は、“住民の数を増やすこと”だけでなく、“どんな人とどんな地域を作っていきたいのか”を考えることの大切さを示していると感じました。」

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